2012年12月31日

銀色のベルについて

今年最後の記事は、12月のコンサートで御披露したアルミのベルについてお話しましょう。

メーカーのマルマーク社では、F#3より低音側のベルで従来のブロンズ製のものに加えアルミのベルを
ラインナップしています。造り方としては、ブロンズのものと同じく、鋳造した原形を、削って調律してあります。
一説では、航空機に使うのと同じ保護剤が塗ってあるとか。

なりは大きいですが、軽いだけに鳴りもよろしい。メーカーでは Basso Profundo (深みのある低音)と
呼称しています。
同じ音であれば、ブロンズ製のものと比べ重量で80〜60%まで軽くなります。
ただし大きさは(直径)は5割増。詳しい一覧表はこちら

アルミといっても、いろいろな材質があります。ネットサーフィンに励んでいたら、このアルミのベルは
マルマークにアメリカの特許が下りているんですね。アメリカ特許番号 5,235,893。
こちらで引けます。
アルミで楽器用のベルを作ったこと自体が歴史上初めて。確かに特許申請しておく必要はありますね。

材質名に#319,#356, Precedent 71とあります。前二者は
アメリカアルミニウム協会(The Aluminium Association)
が付けている規格番号と判明。 AA #319のように記述するようです。
Precedent 71は、今もって調べがつきません。
実際に、どのアルミをどのような割合で混合して楽器に仕上げているのかは、
ブロンズの場合と同じく、企業秘密ということのようで。

純アルミは大気中には存在しえません、と化学の時間で習っているはず。
ベルのアルミも、合金なわけですね。
こんなページに、その#319,#356合金の特性が書いてありました。

#319はエンジンのクランクケースやシリンダーヘッドに使うとあるから相当に丈夫な
品物なわけです。アルミ以外にケイ素や銅が入ってます。#356にはマグネシウムが入っています。
合金をさらにブレンドするのは、ベルの材料として、鋳造するときの流動性や
機械的特性を最適化するためと思われます。

除夜の鐘の前に、ちょっとした豆知識でした。
posted by きりく・ハンドベルアンサンブル 福田 義通 at 07:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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